大人の女性のお通夜・葬儀(お葬式)での装い

20代までは若さと愛嬌などで許されるようなことも、30代を過ぎた大人の女性ならば知っておきたい最低限のマナーがございます。大人の女性にふさわしい装いと、気持ちを込めた正しい作法で。 




Q お通夜では普段着でもよい?

お通夜は取り急ぎ駆けつけるものという考えより、かつては黒、グレーの地味な平服弔問するものとされていました。

しかし、最近では喪服を着用する方が増え、一般化しています。

ですが、着替えらないことが理由に弔問をしないよりかは、喪服でなくても駆けつけ、

「こんな格好で申し訳ないのですが、お線香を上げさせていただけますか」
というほうが、

お世話になった故人に心を尽くすことになるでしょう。


Q お通夜では喪服以外にどんな装いが必要?

平服であっても、故人を偲ぶしめやかな雰囲気を壊さない装いを心がけましょう。

派手なデザインのものなどは避け、黒、紺、チャコールグレーなど地味目な色のお洋服を

選びましょう。仕事帰りに弔問する際は、ダーク系の通勤着なら良いでしょう。

男性の場合は、シャツもネクタイも特に派手な色柄でなければそのままで、派手なネクタイは外します。お通夜は式ではないので、ネクタイなしでも失礼にはなりません。

女性の場合は、お化粧を薄くし、アクセサリーは外しましょう。

喪章や、腕章は喪家側の人が付けるものなので、弔問者には必要ありません。


Q 親が亡くなった場合の葬儀は着物?

故人が親の場合は、35歳以上であれば和装でも、洋装でも、黒い平服ではなく喪服にしましょう。

地域によってはやはり着物を着るべきと言われることもあるでしょう。

和装であれば黒無地染め抜き五つ紋入りの着物を選び。

半襟と足袋は白、帯と帯揚げ、帯締め、草履は黒にしましょう。


Q 黒い服でもふさわしくないものは?

黒一色のワンピースやスーツでも素材や装飾などに配慮すれば着ても構いません。

まず肌の露出を抑えるのがマナー。

ノースリーブや襟ぐりの開いたデザイン、ひざが見えるミニスカートやタイトスカートは厳禁。

光沢のあるサテンやニット、肌が透ける素材、金ボタンやスパンコールなどの装飾も、

死を悼(いた)む場にはふさわしくありません。

30代半ば過ぎより葬儀に出る機会が
徐々に増えますので、

喪服でオールシーズン着用できるアンサンブル(ジャケット+ワンピース)と、

吸汗性や清涼感のある真夏用を揃えておくと良いでしょう。


Q 葬儀の参列にパンツスーツは×?

葬儀の装いは、ワンピースかスカートのスーツが基本ですが、

最近はパンツがセットになった礼服も市販されており、失礼にはなりません。

特に小さな子供やお年寄りを連れて行かなければならないとき、裏でお手伝いをするときには、

しゃがんだりすることも多く
動きやすいパンツスーツは良いかもしれません。


Q お通夜と葬儀は同じ喪服でもよい? 

本来は、お通夜には平服、葬儀には、喪服ですが、
最近では両日喪服を着用する方が増えています。
2日続けて同じ服装で構いませんが、気になる場合は、上下が分かれた喪服にしてブラウスなどを替えても良いでしょう。


Q バッグは黒ならよい?

お通夜や葬儀は、故人を偲び、遺族を慰める場です。

殺生(せっしょう)をイメージさせる為、黒色であっても本来革製のバッグは禁物ですが、

最近では光っていない表革で落ち着いたデザインのものは許容範囲のようです。

流行でもエナメルなどの光沢のある素材のものは避けましょう。

本当は、金具などのないものを使うのですが、用意が間に合わないときは、

せめてシルバー色にし、金色のものはやめましょう。

いざという時に慌てないように、和装でも、洋装でも使用できる布製のフォーマルバッグを

一つ備えておくとよいでしょう。

参列する時には、数珠、ふくさ、お財布、携帯電話、化粧ポーチなどのこまごました荷物が

意外と多いので、収納力があり、焼香の台に置く事を考えて底に鋲の付いたしっかりと立つタイプのものがおすすめです。


Q ストッキングはなんでもよい?

 最近はナチュラルストッキングでもよいといわれる場合もありますが、

コンビニでも手軽に手に入るものですから、黒いストッキングをはきましょう。

ただし黒でも、メッシュのものやワンポイントの入ったもの、あまり厚手のタイツは控え、

冬場でも黒無地の肌が少し透けるものを選びます。


Q 黒い靴ならなんでもよい?

靴は黒一色、つま先とかかとが隠れるデザインである事が原則です。

本来は布製ですが、近頃は革製の靴もマットな質感のものなら許されるようです。

光るエナメル製、オープントゥやバックストラップ、ミュールなどはふさわしくなく、

ブーツはもってのほかです。

ヒールの高さはカジュアルにも華美にも見えない
3~5cmまでが適当でしょう。


Q ヘアースタイルは?

あまり明るすぎる色にカラーリングした髪は喪服には合いません。

20代までならともかく、そのまま葬儀に参列するのは美しくありません。

たとえ普段のお洋服には似合う髪の色でも、喪服を着ると髪だけが際立ってしまいます。

参列する際は、市販のヘアスプレーなどで良いので黒くする配慮をしたいものです。

また、お辞儀をするたびに髪がお顔にかかるのも、その髪をかきあげるのも

あまり美しいとは言えません。

デザインが控えめな黒一色のリボンやバレッタを使って、後ろでひとつにまとめるとよいでしょう。前髪は耳にかけたり黒色のピンで留めたりして、前に落ちてこない工夫をしましょう。


Q メイクは?

 昔から日本では「片化粧(かたげしょう)」といって、弔事には紅を使わないのが原則でした。

しかし最近では、ナチュラルメイクをするほうがマナーにかなっているとされ、

口紅も塗ってはいけないというわけではありません。ただし、赤などの派手な色は避け

ベージュなどナチュラル系の色を選ぶとよいでしょう。艶を出すグロスは使わないように。

アイシャドウは、目立つ色は使わず、ブラウンやグレーなどダーク系の色にします。

アイラインやマスカラを使えば、アイシャドウは使わなくてもよいかもしれません。

チークも薄く控えめにのせましょう。

どちらもパールやラメの入ったものは避けましょう。


Q ネイルは?

除光液でマニキュアを落とすのは、たいして手間のかかることではありません。

悲しみにくれる遺族に配慮し、透明やベージュ以外の色は必ず落とすようにしましょう。

また、スカルプチュア(人工爪)は、ネイルサロンで取り除いて参列しましょう。

どうしてもネイルサロンに行く時間がない場合は、

人目に触れないように黒の光沢の少ないサテンやレースの手袋で隠す心配りをして下さい。

ただし、お焼香の時には手袋を外すのがマナーです。

常日頃からスカルプチュアにするとしても、そもそも派手な色やデザインにはしないというのが

大人の女性のマナーなのかもしれません。


Q そのほかのアクセサリー、小物類は?

喪服に合わせるネックレスとしては、涙を表すパール(白、黒、グレー系)がふさわしく、

身に着けたいものです。ただし、悲しみを重ねないという意味で二連以上のものは避け、

必ず一連のものをつけます。

パール以外では、黒曜石やオニキス、ジェットなどの黒いものを選んでもよいでしょう。

イヤリングやピアスをつけるとしたらネックレスとお揃いにし、

大ぶりのものや揺れるデザインのものは避けましょう。

昔はともかく地味にするべきとされていましたが、

最近では、マナーにのっとったお洒落をするという風潮が一般的になりつつあります。 


腕時計は、服で隠れないようなら葬儀会場に入る前に必ずはずし、バッグなどにしまいましょう。


指輪は、結婚指輪と婚約指輪以外のファッションリングは基本的に身に着けてはいけません。


雨などの場合には、派手な色の傘を持つぐらいならビニール傘にしましょう。

男性用のダーク系の傘を借りてもよいでしょう。


コートを羽織る場合は、形よりも色に気を付けたいです。

ただしダウンジャケットのようなカジュアルすぎるものは避け、

地味な色でもナイロンやコットンなどの素材はやめましょう。

特にファー(毛皮)やスエードは控えましょう。

冬に葬儀を行うこともありますから、
黒のコートを備えておくとなおよいでしょう。

どうしても地味な色のものを用意できない場合には、会場の手前で脱ぎ、

たたんで手提げ袋などに入れ人目に触れないように気を付けましょう。


ハンカチは、黒か白の無地が基本。

ハンカチくらいと思うかもしれませんが、黒い装いの中での柄物は意外と目立ちます。

白の無地かスワトウ刺繍やレースを施したフォーマル用のものを用意しておくと安心です。 



<お通夜・葬儀の服装まとめ>


① 髪…

お辞儀した時に乱れないスタイルにまとめるのが基本。

髪色が明るすぎる場合は、ヘアスプレーなどで黒く塗るとよい。

② メイク…

口紅をベージュ系などにしたナチュラルメイクを。

ラメ入りのアイシャドウや光りすぎるグロスは使わないように。

③ アクセサリー…

ネックレス、イヤリング(ピアス)は、パール(白、黒、グレー系)が定番。

ゴールドチェーンのものや大きすぎる粒のものは控えましょう。ネックレスは必ず一連のもの。

④ 服…

光沢のある素材などは避け、肌の露出を抑えたデザインのものを選ぶ。

座った時のことも考えスカート丈はひざ下、長時間同じ姿勢でいる場面も多いので

ピッタリとしたサイズ感より少しゆとりをもつとよい。

⑤ 指輪、ネイル…

結婚指輪と婚約指輪以外は、はずすのが原則。

マニキュアは透明やベージュ以外のものは落とした方がよい。

⑥ バッグ…

基本は黒無地で光沢のない素材のものを。動物の革を素材にしたバッグは避ける。

ただし、牛革製は許容範囲内。金属の装飾やブランドマークが付いたタイプも避けた方がよい。

⑦ ストッキング…

肌が少し透ける黒いストッキングを。網タイツやワンポイント入りは避けた方がよい。

⑧ 靴…

エナメルなどの光る素材のものは避ける。つま先とかかとの覆ったデザインのものがよい。 



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